ご存じですか?
通勤時間を年16日取り戻したロープウェイ
1. ラパスでは毎日約20万人がロープウェイで通勤しています。
ミ・テレフェリコは、世界で最も長く、最も高い所を走る都市型ロープウェイ網です。色分けされた10路線、26駅、街の上空に張り渡された路線の総延長はおよそ33キロメートルにのぼります。建設したのはオーストリアのドッペルマイヤー社で、最初の3路線は2014年に開業しました。
ボリビアは、ロープウェイを観光用ではなく公共交通の基幹として使った世界で初めての国です。
2. ゴンドラは1,506台あり、12秒ごとに駅を出発します。
12分ごとではありません。12秒ごとです。運行時間は午前6時から午後11時までで、エル・アルトとラパスの間で1時間におよそ3,000人を運びます。1路線の乗車券は3ボリビアーノ、約40米セントで、それまでのミニバスより約40%安くなっています。
3. ロープウェイが生まれたのは、500メートルの高低差のためです。
ラパスは標高約3,640メートルにあります。そのすぐ上の高原にあるエル・アルトは標高約4,100メートルで、約100万人が暮らし、その大半はアイマラ人です。両都市は道路でわずか11キロメートルほどしか離れていませんが、道は急で曲がりくねり、いつも渋滞しています。以前は片道1時間以上かかっていました。
ロープウェイなら10分か11分です。
4. 合計すると、1人あたり年に16日になります。
これは、エル・アルトとラパスを結ぶ赤線と黄線の常連利用者について計算された数字です。この2路線だけで、全路線の利用の75%以上を占めています。このシステムによって、市の1日あたりの燃料消費量は約7,000ガロン減ったとも評価されています。
乗客数でもキロ数でもなく、人々に返した人生の日数で成果を測る公共交通プロジェクトなのです。
時計: ラパスは世界で最も標高の高い行政上の首都で、ラパスとエル・アルトを合わせた都市圏は、大部分が標高3,600メートルを超える世界一高い都市圏です。
この都市は西経約68度にありながら、西経60度の子午線を基準とするUTC−4を使っています。そのためラパスの時計は、太陽の南中より約32分進んでいます。
つまり: 交通問題を、渋滞の中を通り抜けるのではなくその上を越えることで解決し、その成果を分ではなく日数で測る都市なのです。
出典・情報源
- Wikipedia『Mi Teleférico』(2019年10月時点の26駅、10路線とその色、2014年の最初の3路線の開業)
- The World/PRX(1日20万人の乗客、10路線、26駅、世界最長かつ最も高いロープウェイ網、通勤時間が1.5時間から11分に短縮)
- SA Expeditions(**1,506台のキャビンが12秒間隔で出発**、赤線と黄線が利用の75%以上を担う、**利用者1人あたり年平均16日の節約**、1日7,000ガロンの燃料削減、乗車券3ボリビアーノでミニバスより40%安い、ドッペルマイヤー)
- Trans-Americas Journey(路線網の総延長32.7km、路線の上り下りの高低差828メートル)
- Inclusive Infrastructure/Global Infrastructure Hub(ラパスは標高3,650m超、エル・アルトは4,000m超、エル・アルトは人口約100万人でアイマラ人が多数派、ボリビアはロープウェイを基幹交通とした最初の国)
- La Paz Life(1時間あたり約3,000人)
- 経度の計算:ラパスは西経68.1度、UTC−4の基準子午線は西経60度 → 約32分