ご存じですか?
湿度98%なのに雨がほとんど降らない街
1. リマの年間降水量は10ミリメートル未満です。
推定値は測定期間によって約7~16ミリメートルとばらつきますが、全体像は変わりません。リマはカイロと並んで地球上で最も乾燥した首都の一つです。また、カイロに次いで世界で2番目に大きな砂漠の都市でもあります。
比較すると、ロンドンの年間降水量は約600ミリメートルです。リマの降水量は、そのおよそ80分の1にすぎません。
2. それでいて、湿度は98%に達します。
冷たいフンボルト海流がこの海岸に沿って北上し、その上の空気を冷やします。冷たい空気はあまり水分を含めないため、この街には雨の代わりにガルーアがやってきます。何か月もリマの上に居座り続ける、灰色の霧雨まじりの霧です。
その結果、まさに気候の珍現象が生まれています。南緯12度の熱帯のただ中にありながら、リマの年間日照時間は約1,230時間で、ロンドンより少ないのです。砂漠の中にある、いつも曇っている熱帯の都市です。
3. 1,000万人が飲む水は、標高5,000メートルを超える氷河の融け水から始まります。
リマはアンデスの3つの川、リマック川、チヨン川、ルリン川に頼っており、供給量の約80%はリマック川流域だけでまかなわれています。リマック川は標高5,000メートルを超える高地に源を発し、雪解け水と氷河の融け水を海岸の砂漠まで運びます。
長期的なリスクは、アンデスの氷河の後退です。その一方で、丘の斜面には空気中から水を集めるための霧取りネットが張られ、ある工科大学は大気中の湿気を凝縮して飲み水に変え、20リットルのタンクにためる広告看板をつくりました。
雨が降らず湿度が98%の都市は、その湿気を集め始めたのです。
4. アメリカ大陸最古の大学は、1551年から開かれています。
国立サンマルコス大学はそれ以来途切れることなく運営されており、西半球のどの大学よりも長い歴史をもっています。
時計: リマは西経約77度にあり、西経75度の子午線を基準とするUTC−5を使っています。この都市の時計は太陽の南中より約8分進んでいるだけで、非常によく合っています。
もっとも、その太陽を見られるわけではありません。南緯12度では日の長さが一年を通してほとんど変わらず、約11時間半から13時間の間で変化するだけです。変わらない空に、たいてい雲の向こうにある太陽。そんな都市では、一日の移り変わりを告げるのは、主に灰色の空が明るくなり、また暗くなっていくことなのです。
出典・情報源
- WorldAtlas(年間降水量約7mm、カイロに次いで2番目に大きな砂漠の都市であり2番目に乾燥した首都、フンボルト海流とアタカマ砂漠の北縁、都市圏人口約970万人、1551年創立のサンマルコス大学は途切れずに運営されているアメリカ大陸最古の大学)
- Geography Worlds(年間10~16mm、アンデスの3つの川、**年間日照時間約1,230時間でロンドンより少ない**、南緯12度に位置)
- The Andean Post/Aquafondo(水供給の約80%はリマック川流域から、リマック川は標高5,000メートル超に源を発する、1,000万人以上が降水量10mm未満の土地で暮らしている)
- EBSCO(平均年間降水量0.7cm、ガルーア)
- ArchDaily/UTEC(ペルーの大気の湿度は98%に達する、湿気を飲み水に変える看板と20リットルのタンク)
- 経度の計算:リマは西経77.03度、UTC−5の基準子午線は西経75度 → 約8分