タイムゾーンは、太陽がどこにあるかを表すものではありません。いまを何時と呼ぶかについての、みんなの取り決めです。
その違いをいちばんはっきり確かめるには、同じタイムゾーンにある2つの都市(同じ国の中のこともあります)を選び、それぞれの空で実際に何が起きているかを見ればよいのです。
ガーナとセネガル — どちらもUTC+0
本初子午線は、アクラの東25キロメートルにあるテマを通っています。ガーナはグリニッジ平均時を使っています。そのため、アクラの時計とアクラの太陽は、数分と違わずに正午を迎えます。
ダカールもグリニッジ平均時を使っています。しかしダカールは西経17.5度、アフリカ大陸全体の最西端にあります。その時計は、自分の太陽より約70分先を行っています。
同じタイムゾーンで、UTCとの時差も同じです。それなのに、その時刻が意味するものには1時間10分の違いがあります。
南アフリカ — 1つの国に1つのタイムゾーン
南アフリカは国全体で、東経30度の子午線をもとにしたUTC+2を使っています。
ヨハネスブルグは東経28度にあり、自分の南中時刻とのずれは約8分です。
ケープタウンは東経18.4度にあり、ずれは約46分です。
壁に掛かった時計は一つなのに、同じ国の中でその意味するところに38分の食い違いがあるのです。
中国 — 1つの国に5つのタイムゾーン分の経度
中国は1949年に5つのタイムゾーンを廃止し、国全体を北京時間(UTC+8)にしました。
上海は東経121.5度にあり、このタイムゾーンの基準となる子午線の近くです。杭州や青島とともに、時計がほぼ正しい東海岸の都市群の一つです。
北京自体は東経116.4度にあり、太陽より約14分先を行っています。
ラサは東経91度で、ずれは約2時間です。
ウルムチは東経88度でやはり約2時間ずれており、この地域では実際に、空に合わせて北京より2時間遅い非公式の第二の時計が使われています。
オーストラリア — 太陽と州の意見が季節によって分かれる国
アデレードとダーウィンは、一年の半分はUTC+9:30を共有しています。ところが夏になると、アデレードはUTC+10:30に移り、ダーウィンは移りません。ノーザンテリトリーでは1944年から夏時間を実施していないからです。
2つの都市は冬には同じタイムゾーン、夏には1時間違いになります。どちらも太陽に対しては少しも動いていないのにです。
そして、極端な例。
サンティアゴは西経70.6度にあります。冬時間のUTC−4では、太陽より約43分先を行っています。夏時間のUTC−3になると、基準となる子午線は西経45度に飛び、サンティアゴはそこから25度以上も西に位置することになります。およそ103分先を行く計算です。
都市はまったく動いていないのに、太陽との関係は年に2回、1時間ずつ変わります。
あなたにとっての意味。
自分の都市の経度を調べ、自分のタイムゾーンの基準となる子午線の経度を引き、その差(度)に4を掛けてください。それが、あなたの時計が外の太陽より何分進んでいるか、または遅れているかを表します。
ずれがゼロの人は、ほとんどいません。