ご存じですか?
世界一有名な時計の豆知識は、たぶん間違い
ラスベガスのカジノに時計も窓もないのは、ギャンブラーに時間を忘れさせ、プレイを続けさせるためだということは、誰もが知っています。
前半はおおむね事実です。1950年代から1980年代にかけて、ストリップのカジノは窓がなく、壁に時計もない、閉ざされた空間として造られていました。
後半、つまり理由については、それを最もよく知る立場にある人物が異を唱えています。
ビル・フリードマンは1977年から1990年まで、ラスベガスのキャスタウェイズとシルバー・スリッパーの2つのカジノを経営し、どちらも赤字から黒字へと転換させました。このテーマの定番とされる2冊の著書、Casino Management(1974年)とDesigning Casinos to Dominate the Competition(2000年)の著者でもあります。
フリードマンは、ネバダ州のカジノ経営者がプレイヤーを長く賭けさせるために時計と日光を取り除いたという話を、神話だと述べています。彼によれば、撤去を求めたのは本気のプレイヤーたちで、夢の世界を途切れさせたくなかったからだといいます。もっと平凡な理由もあります。直射日光がカードやスロットの画面に当たってまぶしいのです。
いずれにせよ、この慣行はほぼ過去のものになりました。1990年代後半、ロジャー・トーマスがスティーブ・ウィンのリゾート(1998年のベラージオなど)のために手がけた「プレイグラウンド」デザインは、自然光やアート作品、快適な家具を取り入れてカジノフロアを開放的にしました。今では建築家が省エネのために窓を設けています。あるカジノの支配人が言うように、誰もがポケットに時計を持ち歩いているのです。
時計: しかし、ラスベガスは時間を売るのをやめたわけではありません。売り場を移しただけです。
ネバダ州は1930年代初め、賭博を合法化したのと同じ立法の流れの中で、結婚許可証をすぐに取れるようにしました。血液検査も待機期間も不要です。その結果、どれだけ早く式の日取りを押さえられるかの一点で成り立つ産業が生まれました。
そして今では、日付そのものが商品になっています。ウェディング業界ではそれをスペシャル・デートと呼びます(日付は米国式の月/日/年)。12/13/14、4/3/21、そして1-2-3-1-2-3と読める12/31/23です。
2023年の大晦日にこの数字の並びが訪れたとき、クラーク郡は挙式が殺到すると見込んで、ハリー・リード国際空港の中に臨時の結婚許可証発行所を開設しました。カップルが飛行機を降りてすぐ書類を受け取れるようにするためです。
時計を取り去ったことで有名な街で、1年で最も忙しい日は、カレンダーに並ぶ数字の見た目で選ばれているのです。
出典・情報源
- Casino.org, *Vegas Myths Busted: Casinos Banned Sunlight and Clocks*(ビル・フリードマンによる通説の検証、1977〜1990年にキャスタウェイズとシルバー・スリッパーの経営者、2冊の著書、1950〜80年の「暗い」デザインの時代)
- Mental Floss(「本気のプレイヤーが撤去を望んだ」というフリードマンの発言、カードやスロット画面のまぶしさという理由、ロジャー・トーマスによるウィンのデザイン)
- Time Out Chicago(ホースシューの責任者ダン・ニタによる携帯電話についての発言、スティールマン・パートナーズのイーサン・ネルソンによる窓と省エネについての発言)
- CBSニュース(12/31/23に向けてハリー・リード空港に臨時の結婚許可証発行所を開設、「スペシャル・デート」の考え方、4/3/21と12/13/14の例、クラーク郡書記官リン・ゴヤ)
- Love Story Wedding Chapel(1930年代初めの血液検査と待機期間の廃止)